共働き夫婦が資産1億円を目指す!インデックス投資で勝つロードマップ
「1億円」と聞くと、どこか遠い世界の話に感じる方も多いと思います。けれど、統計を見てみると、共働き世帯にとって1億円は、決して到達不可能なゴールではありません。将来の教育資金や老後への不安を抱え、確実な資産形成をしたいと考えている方も多いはずです。
今日のテーマは、「市場平均」という考え方が、どのように共働き世帯にとって資産1億円を目指す上で大切になるのかについて解説します。
資産1億円以上の「いつの間にか富裕層」が増加中
純金融資産1億円以上の「富裕層・超富裕層」は、日本全体のおよそ3%にあたります。そして近年は、フルタイム正社員共働きで1億円に到達する「いつの間にか富裕層」が増えていると言われています。
野村総合研究所の最新の推計によれば、純金融資産1億円以上の「富裕層・超富裕層」は2023年時点で約165万世帯。
堅実・確実に資産形成をしていき、子どもに十分な教育資金を捻出したい。自分たちの老後資金もしっかりと貯めたいと思っている共働き夫婦にとって、再現性がある投資をすることが非常に大切になります。
「市場平均」は最高のリターン
投資の世界には、派手に儲けている人の話がたくさん出てきます。個別株で10倍、FXで大儲け、暗号資産で億り人、といった具合です。それを見て、自分もそうなりたいと思う気持ちはよく分かります。私も大儲け話に夢を見ていた時期もありました。
ただ、長く投資を続けてみて行き着いたのは、「市場平均で十分」むしろ、市場平均が「最高のリターン」という結論でした。
S&P500やオルカンの実績と再現性
S&P500の過去の年平均リターンは、長期で見るとおおよそ7〜10%の範囲に収まっています。全世界株式(オルカン)も、過去30年で年平均10%前後のリターンが出ています。もちろん未来を保証するものではありませんし、年によっては大きく下げる場面もあります。
それでも、世界経済全体の成長を取り込むという発想は、個別銘柄特有の倒産リスク等がないため、極めて再現性が高い戦略になり得ると思います。
市場平均を取りに行くということは、言い換えると「平均点で満足する勇気を持つ」ことです。
その「平均点」というのは本当に平均点なのかというと、私はそうではないと思います。プロとプロが戦った結果が平均点になっています。
そして、この平均点というのは、長期で見たときに、その市場平均に勝てるプロが20年でほんの数パーセントにも満たないという結果が出ています。つまり、言葉は平均点となっていますが、実際は最高のリターンであるということが言えると思います。
共働き(ダブルインカム)が投資で圧倒的に有利な理由
共働き世帯が1億円を達成しやすい理由は、大きく三つあります。単身や片働きと比べて、以下のようなアドバンテージがあります。
- 1. 入金力:収入が多い分、毎月の積立額を多くできる
- 2. 非課税枠:新NISAの非課税枠が二人分(生涯3,600万円)使える
- 3. リスク分散:片方の収入が減っても生活を支えられるリスク許容度
入金力は最強の武器
厚生労働省の調査では、共働き夫婦の世帯年収は平均で約770万円台、子育て世帯まで含めると800万円超のレンジになっています。単身や片働きと比べて、収入が多い分、毎月の積立額を多くできる可能性が高いです。
投資の世界では「入金力は最強の武器」になりますが、ダブルインカムである共働き夫婦はそのアドバンテージをフル活用することができる点が大きな強みだと思います。
新NISAを夫婦でフル活用
新NISAは一人あたり生涯1,800万円までが非課税です。夫婦でフル活用すれば、世帯で3,600万円を非課税で運用できます。これは制度上の極めて大きなアドバンテージです。
確かに、片働きでも新NISAの非課税枠がフルで活用できるという点はその通りなのですが、実際にフルで活用するには入金力が必要になってきます。結果、片働きというのは入金力の点において、共働き世帯に少し劣る可能性が高いので、新NISAの非課税枠をフルに活用できない可能性が出てきてしまいます。
リスク許容度を分散できる
片方の収入が一時的に減っても、もう片方の収入で生活を支えられる点も重要です。長期投資で一番大事なのは「途中で売らない」ことです。途中で売らないためには、生活基盤が安定していることと、暴落時でも売らずに買い続ける勇気を持つことの2つの側面が必要だと思います。
生活基盤が安定していても、暴落時に怖くなり売ってしまっては何の意味もありません。売らずに長期で持ち続けるBuy and Hold戦略は資産を築くうえで、最も有効な手段です。夫婦二人で投資の勉強に本気で取組み、なぜ暴落が来ても買い続けるのが最良なのかをお互いに納得し合うことも大切だと思います。
シミュレーションで見る1億円へのロードマップ
実際のシミュレーションで見てみましょう。年平均リターン6%があると仮定しました(市場平均よりやや控えめに試算します)。毎月の積立額によって、資産の増え方は大きく変わります。
| 積立額(月) | 20年後の資産額 | 1億円到達の目安 |
|---|---|---|
| 10万円 | 約4,600万円 | - |
| 15万円 | 約6,900万円 | 25年で約1億400万円 |
| 20万円 | 約9,200万円 | 22〜23年 |
「入金額×期間×リターン」の三つのうち、自分でコントロールできるのは入金額と期間だということを理解しなければいけません。リターンはコントロールできません。
だからこそ、自分でコントロールできる「入金力」と「期間」に注力をしなければいけません。リターンというのはコントロールできないからこそ、市場平均という考え方を受け入れ、最高のリターンを手にする必要があると考えています。
不動産投資との併用で収入源を増やす
私自身は、インデックス投資に加えて、キャッシュフロー重視の不動産投資も併用してきました。株式だけでも1億円は十分目指せますが、家賃収入という別の収入源を持つことで、複数の収入源の構築ができます。お金に困らない生活を構築する上での心の豊かさや安定が増したように思えます。
共働き世帯の場合、与信を二人で活用できるという面もあります。ただし、不動産投資には注意点もあります。
流動性や空室リスクなどがあります。また、ある程度資産背景を持っていないと参入することすらできません。(※区分マンションは気をつけるべき)
そのため、最初の入り口は新NISAでのインデックス投資から始める、というのが王道だと思います。インデックス投資である程度資産を作り、5,000万円ほど資産が出来てきたら、不動産を検討する。という順番が最も効率が良く、不動産投資にも参入しやすいように感じました。
1億円を目指すのに大事にしたいこと
資産1億円を達成するためには、考え方や夫婦の協力関係がとても大切だということをお伝えします。
夫婦で同じ目標を持つということは、大きな効果を生むのではないかと感じています。
私たち夫婦もお互いの目標について話し合いました。価値観が違うので、完全一致しているというわけではありませんが、お金の使い方に関しては、過去喧嘩や口論になったことは一度もありません。
考える時間を持つ
逆に、片方だけお金を貯めようと頑張っている家庭もあるのではないかと思います。でも、片方だけが頑張っても、お金の使い方で喧嘩の原因になる場合も多く、長続きしないのではないかと思います。
年に一度でいいので、家計収支(P/L)と資産の状況(B/S)を二人で考える時間を持つこと。これだけで、喧嘩の原因を減らすことが出来ます。そして、将来の夫婦が理想とする生活に近づいていけるのではないでしょうか。
リアルな生活を充実させる
そしてもう一つ大切なことを一言お伝えします。
市場平均を狙うインデックス投資は、退屈です。毎日チャートを見ても、ほとんど何も起きません。
だからこそ、趣味や家族との時間など、リアルな生活を充実させながら、投資は「お金が働いてくれる」感覚を身に着け、お金を自分のために働かせる。これが、共働き×市場平均であるインデックス投資の正しい付き合い方ではないかと思っています。
まとめ
資産1億円というゴールは、市場平均は最高リターンであるということを腹落ちさせ、入金力と時間(つまり、複利の魔法)を活用することで、共働き夫婦であれば十分に射程圏内に入ります。最も大切なのは、損失を出さないこと、そして再現性がある投資をすることです。
