1億円を目指すなら、なぜインデックス投資なのか
1億円を目指すなら、どんな投資を選ぶべきか。
私がインデックス投資を選ぶ理由は、とてもシンプルです。
それは、安心して投資を続けられるから。
投資額が小さいうちは、多少の値動きがあっても冷静でいられます。

でも、資産が増えてくると、見える景色は大きく変わります。
例えば、5,000万円を運用している場合。
相場が20%下がれば、評価額は一気に1,000万円減ります。
それが1日で起こることも、決して珍しくありません。
そこから回復するまで、何ヶ月、あるいは何年かかるのか。
その間も、変わらず投資を続けられるでしょうか。
もし個別銘柄だったらどうでしょう。
その企業は、10年後、20年後、30年後も成長し続けているのか。
指数を上回る成績を出し続けると、心から信じられるでしょうか。
「下がったら買おう」
その考え方自体は、とても合理的だと思います。
ただ、実際に暴落が起きたとき、
ニュースでは「景気後退」「回復には数年」といった言葉が並びます。
そんな状況で、自分の選んだ銘柄にさらに資金を投じる。
それは、プロでも簡単な判断ではありません。
この難しさは、個別銘柄に限った話ではありません。
プロが運用するアクティブファンドでも同じです。
「プロが運用しているから安心」
そう思われがちですが、現実はそう甘くありません。

高い信託報酬を払い、頻繁な売買を行うことで、
結果的に資金効率は下がってしまうことも多い。
バンガード創設者のジョン・ボーグルは、
アクティブファンドの約9割がインデックスに勝てていないと述べています。
しかもこれは、コストを差し引く前の数字です。
長期で安定して勝ち続けることが、どれほど難しいかが分かります。
市場の売買の大部分を担っているのは機関投資家です。
つまり、プロも市場の一部。
プロが勝つということは、
プロ同士で競い合い、自分自身に勝つということでもあります。

個人投資家は、分析量でも資金力でも勝てません。
では、どこで勝てるのか。
それは、無理に勝とうとしなくていい立場にあることです。
評価額が下がっても、誰かに説明する必要はありません。
責められることもありません。
ただ、淡々と積み立てを続けることができます。
株式投資は、長期で見ればプラスサムゲームです。
プロ同士が日々競い合った結果が、指数として表れます。
であれば、最初からその市場全体のリターンを受け取る。
それがインデックス投資です。

オルカンであれば、40カ国以上、2,500〜3,000社に分散投資しています。
世界中の企業の成長を、丸ごと受け取る仕組みです。
すべての企業が同時に倒産する可能性は、ほぼありません。
もし起きたとしたら、それは投資以前の問題です。
インデックス投資のリスクは、
市場全体の値動きだけ。
個別企業の不祥事や倒産に、心をすり減らす必要はありません。
だからこそ、どれだけ下がっても、
安心して投資を続けることができます。

そして何より、夜にしっかり眠れる。
投資は、人生を豊かにするための手段です。
投資に振り回されるためのものではありません。
お金は、自分の代わりに働いてもらう存在。
金の卵を産む鶏は、食べずに育て続けるから意味があります。
ウォーレン・バフェットは、
「子どもは欲しいと思っても、成長には時間が必要だ」
と表現しました。
資産形成も、まったく同じです。
金額が大きくなればなるほど、
安心して持ち続けられる投資が重要になります。
だから私は、
1億円を目指すなら、インデックス投資が合理的だと考えています。
