なぜ、資産形成は途中で止まってしまうのか
資産形成が続かない人には、ある共通した考え方があります。 それは、「お金が余ったら貯金しよう」という発想です。 一見、正しそうに聞こえますが、この考え方のままでは、資産はほとんど積み上がりません。
資産形成で本当に大切なのは、 貯金額そのものを増やすことと、 一度決めた金額を、感情を挟まず淡々と積み立て続けることです。 才能や特別な知識よりも、この仕組みを作れるかどうかが結果を分けます。

一方で、貯金ができない人は、 収入から生活費を差し引き、残った分を貯金に回そうとします。 ですが、生活費は簡単には余りません。 結果として「今月も貯金できなかった」が繰り返されてしまいます。
順番を変えるだけで、結果は大きく変わります。 収入が入った瞬間に、先に貯金・投資を確保する。 そして、残ったお金で生活を組み立てる。 これが、資産形成を続けるための最もシンプルで強力な方法です。

つまり、どんな月でも、最優先で自分に支払うということ。 この考え方は、時代が変わっても色あせません。 資産形成に成功する人は、例外なくこの原則を守っています。
もう一つ、資産形成が続かない理由があります。 それは、お金を貯める目的がはっきりしていないことです。 資産形成は短距離走ではなく、終わりの見えない長距離走です。 目的がなければ、途中で立ち止まってしまうのは自然なことです。
「なぜお金を貯めるのか」と聞かれたら、 多くの人は「将来のため」と答えるでしょう。 私はそれを、不測の事態に備えるためだと考えています。 起きるかどうかは分からない。 それでも、備えがあるかないかで、人生の安心感は大きく変わります。
ただし、目的が 家・車・旅行といった消費だけに向いていると、 資産形成は長続きしません。 なぜなら、そのお金は最終的に自分ではなく、他人に支払われるからです。

住宅なら銀行、車ならディーラー、旅行なら航空会社やホテル。 楽しさはありますが、 自分の人生を支える資産には変わりません。
私が考える資産形成の本質は、 お金に働いてもらい、自分と家族を守る力を持つことです。 どんな状況でも、家族を守れる選択肢がある。 それこそが、資産を持つ意味だと思っています。
生活のために働くことは必要です。 ですが、資産形成が進むほど、 「働かないと生きられない状態」から距離を取ることができます。
その未来を、どれだけ具体的に想像できるか。 ここで、資産形成が「続く人」と「止まる人」に分かれます。

私自身、強く意識していることがあります。 それは、給料1本に依存しないことです。 収入源が一つしかないと、理不尽な条件を突きつけられても、断れなくなります。
だからこそ、資産からの収入を育て、 自分で選べる立場でいる。 この目的が、私の資産形成を支えています。

資産形成は、単なるお金増やしではありません。 自分の人生を、自分で決めるための準備です。 株式投資や不動産投資は、そのための手段にすぎません。
収入源を一つずつ増やしていく。 第2、第3の柱を作っていく。 それができる人は、資産形成を続けられます。 できない人は、途中で立ち止まってしまう。
ただ、それだけの違いだと思います。
