共働きサラリーマン資産家夫婦の売らないお金の学校

会社員として働きながら、長期・分散・低コストを軸としたインデックス投資と安定的な家賃収入を目的とした不動産投資の二本柱で資産形成を実践し、40代で純資産1億円を達成しました。「誰でも経済的自由を目指せる」を目標に、資産収入を増やし複数の収入源を確保することで、お金の不安から自由になり、働き方を選べる人生を歩みたい人に向けて情報発信をしています。

「小さく始める不動産投資」が、うまくいかない理由

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「小さく始める不動産投資」が、うまくいかない理由

株式投資の世界では、できるだけ早く・小さく始めて、時間を味方につけるという考え方が王道です。 少額から始められ、失敗しても致命傷になりにくい。 経験を積みながら、資産をゆっくり大きくしていくことができます。

ただし、この発想をそのまま不動産投資に持ち込むと、 思わぬ落とし穴にはまることがあります。

その代表例が、区分ワンルームマンション投資です。

「まずは不動産を経験したい」 「いきなり大きな借金は怖い」 「小さく始めて、徐々に規模を大きくしたい」

こう考える人が、最初に検討するのが区分ワンルームです。 ですが、不動産投資においては、この考え方自体が正しくありません

区分ワンルームを扱う業者の説明を聞くと、 たいてい次のような言葉が並びます。

  • 節税になります
  • 生命保険の代わりになります
  • 月1〜2万円の負担で、30年後に都心マンションが持てます

一見すると魅力的ですが、ここで気づいてほしいのは、 「収益が出る」という話がほとんど出てこないという点です。

そもそも、収益不動産とは何でしょうか。

家賃収入があり、 管理費・修繕積立金・税金などの経費を差し引き、 さらにローン返済をしても、 手元にお金が残る。 これが本来の不動産投資です。

ところが区分ワンルームの場合、 家賃収入からすべてを差し引くと、 ほぼ確実に毎月赤字になります。

その赤字を、

  • 毎月1万円
  • 毎月2万円
  • 毎月3万円

という形で、給料から補填し続ける構造です。 しかもそれが30年間続きます。

これは、家賃が下がらず、空室も出ないという、 かなり都合のいい前提で成り立っています。

毎月お金を出し続ける仕組みを、本当に「投資」と呼べるでしょうか。

仮に月1万円の赤字だったとしても、 30年で360万円の持ち出しです。

「売れば取り戻せる」と言われることもありますが、 購入価格自体が相場より高く設定されているため、 売却で利益が出るケースはほとんどありません

つまり、最初から 赤字で終わることが前提の投資 になっているのです。

だから私は、 区分ワンルームマンションは投資ではない と考えています。

どうしても区分で始めたい場合、 可能性があるとすればファミリータイプの区分マンションくらいでしょう。

ファミリータイプは、賃貸だけでなく、 実際に住む人向けの「実需」でも売買されます。 オーナーチェンジで購入し、 空室時にリフォームして実需向けに売却できれば、 利益が出る可能性はあります。

ただし、こうした物件は滅多に出てきません。 私自身、長期間探しましたが、現実はかなり厳しいものでした。

また、「節税になるから」という理由で 区分ワンルームを勧められることもあります。 確かに、損益通算で数万円の税金が戻ることはあります。

しかし、 数万円の節税のために、年間何百万円もの赤字を受け入れる のであれば、それは冷静な判断とは言えません。

同じお金をインデックス投資に回していれば、 30年後には大きな資産になっていた可能性の方が高いはずです。

不動産投資では、 「小さく始める」より「準備してから始める」 ことの方が重要です。

年収を上げ、支出を抑え、 3000万〜5000万円の自己資金を作る。

そして、年収700万〜1000万円規模になった段階で、 1億円前後の一棟収益不動産を購入する。 土地があり、毎月きちんと黒字が出る物件です。

これが、不動産投資で成功しやすい現実的なルートだと思います。

借金は確かに怖いものです。 でも、勉強を重ねるほど、 本当に怖いのは「借金」ではなく「間違った投資対象」 だと気づくはずです。

知識を身につければ、 区分ワンルームマンションに手を出さなくなる。 それが自然な結論だと思います。