なぜ私は、資産家を目指すようになったのか
振り返ってみると、
私が最初から「資産家になろう」と決めていたわけではありません。
大学を卒業し、就職し、社会人として働き始めたごく普通のスタートでした。
初めて給与をもらったとき、
所得税や住民税、社会保険料が引かれ、
思っていたよりも手元に残るお金が少ないと感じたことを、今でも覚えています。
「この仕組みの中で、給与だけに頼って生きていくのは、少し不安だな」
そんな、漠然とした違和感がありました。
そこで、できるだけ給与以外の収入を持ちたいと思い、
当時よく聞いていたアフィリエイトや物販などの副業にも挑戦しました。
ただ、結果としては長く続きませんでした。
成果が出なかったというより、
自分の人生の中心に据えたいものではなかった、という感覚に近かったと思います。
次に関心を持ったのが、株式投資でした。
勉強を始めると、
世の中には本当に多様な投資の考え方があることを知りました。
応援したい企業を買う投資。
コツコツ積み立てる投資。
短期で売買する方法。
デイトレード。
いくつかは実際に試してみましたが、
どれも、どこかしっくりきませんでした。
学びを続ける中で、
次第に気になってきたのは、
情報があまりにも多いということでした。
同じ株式投資について語っていても、
人によって言っていることはまったく違う。
その中から「本当に大切な知識」を見分けるには、
自分自身で考える力が必要だと感じるようになりました。
同時に、もう一つ、はっきりと見えてきたことがあります。
それは、意図せず損をしている人がとても多いという現実でした。
株価が2倍になる方法。
上がる株の共通点。
短期で大きく儲かる話。
日々市場と向き合っているプロでも難しいことを、
誰でも簡単にできるかのように語られる。
そこに、強い違和感を覚えました。
安く買って高く売るという行為は、
別の誰かが、その価格で買っているということでもあります。
全員が勝つ世界ではない。
それを知ったとき、
短期的な売買を繰り返すことが、
自分にとっての投資の本質ではないと感じました。
また、投資を教える側の立場について考えることも増えました。
講座やスクール、手数料。
教える側の利益と、学ぶ側の結果は必ずしも一致しない。
そんな構造があるようにも見えました。
一方で、
学びを深める中で確信したこともあります。
派手ではなくても、正しく学べば、資産は積み上がる。
実際、私は一度も売ることなく、
淡々と運用を続けてきました。
特別なことをしたわけではありません。
同じような考え方で、
静かに資産を築いている人たちが、
身近にいることも知りました。
そうして資産が積み上がっていく中で、
次に考える必要が出てきたのが、相続でした。
約2年かけて学んだ結果、
私の中で一つの結論に至りました。
一定以上の資産規模になると、不動産を避けて通ることはできない。
ただ、不動産の世界でも、
株式投資と似た構造があることに気づきました。
本当に学ぶべき知識と、
知らなくてもいい、あるいは近づかないほうがいい知識。
実態としてはリターンがほとんどない商品が、
魅力的に見える形で売られていることも少なくありません。
資産形成をしたい。
収入源を増やしたい。
そう思って始めたはずなのに、
結果として支出が増えてしまっている。
その現実を見て、私は思いました。
正しい知識を持ち、自分で考え、判断できる人が増えれば、
同じように悩む人は減らせるのではないか
もし、自分が資産形成について発信するとしたら、
それは自分が実際に体験してきたことでなければ意味がない。
表に出ている情報や肩書きだけでは、
その人が本当に資産を築いているかは分かりません。
だからこそ、
まずは自分自身が資産を築くこと。
その過程で得たものだけを伝えること。
そう考えたとき、
目指すべき立ち位置は、自然と「資産家」になりました。
資産家になること自体が目的ではありません。
資産を築いた人間にしかできない役割があると考えたからです。
私はまだ40歳ですが、
生涯現役で働きたいと思っているので、FIREとか定年とか引退するつもりはありません。
お金のためではなく、
自分が納得できる生き方を続けるために、
一生、働き続けたいと思っています。
自分が実際に歩いてきた道だからこそ、
伝えられることがある。
これが、
私が資産家を目指すようになった理由です。
