共働きサラリーマン資産家夫婦の売らないお金の学校

会社員として働きながら、長期・分散・低コストを軸としたインデックス投資と安定的な家賃収入を目的とした不動産投資の二本柱で資産形成を実践し、40代で純資産1億円を達成しました。「誰でも経済的自由を目指せる」を目標に、資産収入を増やし複数の収入源を確保することで、お金の不安から自由になり、働き方を選べる人生を歩みたい人に向けて情報発信をしています。

ファイナンシャルプランナーは本当に自分で資産形成できているのか?――FP業界のリアルと「本物のFP」の見分け方

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ファイナンシャルプランナーは本当に自分で資産形成できているのか?――FP業界のリアルと「本物のFP」の見分け方

ファイナンシャルプランナー(FP)って、お金のプロなんですよね?」
「じゃあ、その人自身はどれくらい資産を持っているんだろう?」

投資や資産形成に興味を持ち始めた人なら、一度はそんな疑問を抱いたことがあるかもしれません。
私自身も、FPとして情報発信や相談業務を考えるようになってから、ずっと心のどこかにこの問いを抱え続けてきました。

街中には「無料マネー相談」「初心者向け資産運用セミナー」といったポスターや広告があふれています。
ショッピングモールではキッズマネースクールや親子向けマネーイベントが開かれ、「お金のプロ」が優しい笑顔で迎えてくれる。

ただ、その光景を眺めながら、私はいつも胸の奥に小さな違和感を覚えていました。

「この人たちは、本当に自分自身の資産形成がうまくいっているのだろうか?」
「FPとして話していることと、自分が実際にやっていることは一致しているのだろうか?」

この記事では、
・日本におけるFPの実態
・私が実際に見聞きしたFP業界のリアル
・そして「本当に信頼していいFP」を見抜くための視点
について、できるだけわかりやすく、かつ実体験を交えながらお話ししていきます。


■ 日本にいるFPは20万人以上。しかし「資産形成の成功者」はごく一部

まず押さえておきたいのは、「FPの数」と「中身」の話です。

日本FP協会の公表情報などを参照すると、AFP・CFP資格認定者、協会会員、さらにファイナンシャル・プランニング技能士を含めると、FP関連資格を持つ人は20万人超の規模だと推定されます。

ただし、「FP資格を持っている = FPとして独立して活動している」という意味ではありません。
実際には、銀行・証券・保険会社の社員、住宅営業担当者、一般企業のサラリーマンが自己啓発で資格を取得しているケースも多く含まれます。

つまり、「FP資格を持っている人」と「FPとして食べている人」は、まったく別の集合だということです。

さらに、ここからが本題です。
「その中で、実際に自分自身が資産形成に成功しているFPはどれくらいいるのか?」

一般世帯では、純金融資産5000万円以上の「準富裕層」と呼ばれる層は全体の数%に過ぎません。
FPであっても同じように、あるいは少し高い程度の割合だろうと考えられます。

厳密な統計データはありませんが、
私の実務経験やデータ、周囲のFPとの対話から推測すると、次のようなイメージです。

  • 金融資産5000万円以上のFP …… 全体の1〜2割程度
  • 金融資産1億円以上のFP …… 全体の1%あるかどうか

もちろん、これはあくまで推計に過ぎません。
しかし、少なくとも「FPだからみんな資産形成に成功している」というイメージは現実とかけ離れている、ということは伝えたいポイントです。

FP資格はあくまで「お金に関する知識を学びました」という証明であり、
「知識を、自分の人生に活かして資産形成を成功させているかどうか」は、まったく別の話なのです。


■ キッズマネースクールで知った、「無料相談」の本当の狙い

ここからは、私自身の体験談です。

ある休日、家族でショッピングモールに出かけたときのこと。
中央のイベントスペースで「キッズマネースクール」と書かれたカラフルなブースを見つけました。

子どもたちが小さな店員さんになって、「いらっしゃいませ!」と元気な声を出している。
親としては微笑ましい光景であり、金融教育にも興味があった私は、自然と足を止めました。

スタッフの方に声をかけられ、子ども向けのお金のゲームがあること、
そして同じ時間帯に、親向けに「お金の勉強会」が開かれることを聞きました。

せっかくの機会だし、どんな話をしているのか知りたい。
私は家族と一緒に、そのイベントに参加することにしました。

子どもたちは別室でゲーム形式でお金の仕組みを学び、
親はセミナールームのような場所に集められ、スーツ姿のファイナンシャルプランナーが前に立ちました。

内容は、いわゆる「王道のマネーセミナー」です。

  • これからの時代、貯金だけではお金が増えない
  • インフレや年金問題を見据えた長期の資産運用の必要性
  • 保険の見直しや固定費削減の大切さ
  • 投資信託を活用した積立投資のメリット

言っていることは決して間違いではありません。
私も投資を勉強してきた立場から、うなずける部分も多々ありました。

しかし、最後のパートで雰囲気が変わります。

講師のFPは、こう切り出しました。

「本日は特別に、参加者の皆様限定で無料の個別相談を受け付けています。」
「保険の見直しでも、将来の資産形成の相談でも、なんでもご相談ください。」
「必要な方には、私が取り扱っている金融商品をご案内させていただきます。」

その瞬間、私の中で違和感が確信に変わりました。

「ああ、このイベントのゴールは“金融商品を販売すること”なんだな。」

子ども向けの金融教育イベントは、親を集めるための入り口。
親向けセミナーは、保険や投資信託などの販売への導線になっている。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ビジネスとしてはむしろ自然な構造です。

問題なのは、多くの参加者がそれを知らないまま、「中立な立場のFPのアドバイス」だと信じてしまうことです。


■ 「無料相談」は本当に無料なのか?――FPビジネスの構造

FP業界には、表向きには語られにくい「ビジネスモデル」が存在します。

多くのFPは、次のような形で収入を得ています。

  • 投資信託・ラップ口座などの販売手数料や信託報酬
  • 生命保険・医療保険・外貨建て保険などの販売コミッション
  • 住宅ローン、金融商品の紹介フィー

つまり、
「無料相談」=「将来の商品販売につながる見込み客との接点」
なのです。

これは、倫理的に問題があるという話ではなく、単純に「ビジネスとしての構造」の問題です。
企業に所属しているFPであれば、当然のことながら売上目標やノルマもあります。

ただ、相談者側がその事情を知らないまま、
「この人は中立でフラットな立場からアドバイスしてくれている」と信じてしまうと、
不必要な保険や、手数料の高い投資商品を契約してしまうリスクが高まります。

たとえば、本来なら低コストのインデックスファンドで十分なところを、
販売手数料や信託報酬が高い商品をすすめられてしまうケースも珍しくありません。

だからこそ、私たち相談者側は、
「無料である理由」「なぜこの場所でFP相談を開催しているのか」
という視点を持っておくことが、防御線になります。


■ 「知識だけのFP」と「経験を語れるFP」――決定的な違い

では、私たちはどうやって「本当に信頼できるFP」を見極めればいいのでしょうか。

ポイントは、とてもシンプルです。
「その人が、自分自身のお金でどれだけ経験を積んできたか」を見ればいいのです。

知識だけのFPは、教科書に書いてあるフレーズをスムーズに話せます。

  • 「長期・分散・積立が大事です」
  • 「インフレに備えましょう」
  • 「リスクとリターンは表裏一体です」

もちろん、どれも間違いではありません。
しかし、それだけなら本を数冊読めば誰でも言える言葉でもあります。

一方で、経験のあるFPは、語る内容が違います。

  • 自分がどんな投資をしてきたか
  • 過去にどんな失敗をして、どう乗り越えたか
  • 暴落のときに、どんな心理状態になり、どう行動したか

こうした話は、実際に自分のお金をリスクにさらし、
痛みや不安を経験した人にしかできません。

暴落は画面上の数字の変動ではなく、
「眠れない夜」「胃が締め付けられるような感覚」とセットでやってきます。
そのリアルな体験を経た人は、言葉の選び方や説明の仕方に、自然と重みが宿ります。

だからこそ、FPと話すときには、ぜひこんな質問をしてみてください。

  • 「あなた自身は、どんな投資をしていますか?」
  • 「これまでの投資で、どんな失敗をしてきましたか?」
  • 「暴落が起きたとき、どう対応しましたか?」

この質問に対して、
自分の具体的な経験を、迷いなく、率直に話してくれるFPであれば、
少なくとも「机上の知識だけではない」ということがわかります。


■ 私自身の失敗と、「再現性のある方法」へのこだわり

ここで少し、私自身の話をさせてください。

今でこそ私は、S&P500や全世界株インデックスを中心に、
「売らないインデックス投資と不動産投資を軸にした資産形成を続けています。

しかし、スタートは決して順調なものではありませんでした。
むしろ、典型的な失敗パターンをひと通り経験した、と言ってもいいくらいです。

個別株で短期売買を繰り返し、
ニュースに振り回され、
SNSや噂の「上がりそうな銘柄」に飛びつき、
結果として損失だけが積み上がっていく。

あるときには、保有していた金融資産のほとんどを失いかけました。
画面に表示された真っ赤な数字を見つめながら、
「これは現実なのか」と呆然としたのを、今でもはっきり覚えています。

その夜はほとんど眠れず、
「自分は何をしているんだろう」と自分を責め続けました。

しかし、その失敗があったからこそ、私は本気で学び始めました。

  • 投資の本を毎日読み続ける
  • YouTubeで専門家の動画を見て基礎から学び直す
  • 行動経済学や過去の暴落事例を調べ、感情とマーケットの関係を理解する
  • 同じ本を何度も読み、読み返すたびに理解が深まる感覚を味わう

その過程で、私は一つの結論にたどり着きました。

「普通の会社員・子育て世帯が、再現性高く資産形成を成功させるなら、低コストのインデックス投資こそが中核である」

派手さはありません。
すぐに大金持ちになれるわけでもありません。
ただ、淡々と積み立てて、暴落が来ても売らずに持ち続ける。

その「地味で退屈な戦略」を、
自分自身の資産を使って、長年続けるなかで確信に変わりました。


■ あなたの資産を守る「最後のフィルター」は、あなたの目

FPという資格そのものは、あくまでスタートラインです。
資格を持っているからといって、必ずしも資産形成に成功しているわけではありませんし、
相談者のために本気で動いてくれるとは限りません。

だからこそ、「誰を信じるか」を決める最後のフィルターは、あなた自身の目である、ということを忘れないでほしいのです。

そのために必要なのは、「膨大な知識」ではありません。
まずは、次のポイントを押さえておくだけでも、騙されにくくなります。

  • 高コストの商品は、長期では不利になりやすい
  • インデックス投資は時間を味方につける仕組みであり、短期で一喜一憂しないことが重要
  • 暴落は避けられない前提であり、むしろ安く買えるチャンスにもなる
  • 本当に必要な保険は限られており、「貯蓄」と「保障」をごちゃ混ぜにしない方がいい

これらを少しずつ理解していけば、
FPから提案を受けたときに、
「その提案は本当に妥当か?」と立ち止まることができるようになります。

ファイナンシャルプランナーは、あなたの人生をサポートしてくれる心強い存在になりうる一方で、
選び方を間違えると、あなたの資産形成を遠回りさせてしまう存在にもなりえます。

だからこそ、肩書きではなく、「その人がどんな人生を歩んできたのか」「どんな価値観でお金と向き合っているのか」に目を向けていただきたいと、心から思います。


■ まとめきらずに、あえて余白を残しておきたいこと

この記事で書いてきたことは、FP業界の一側面に過ぎません。
もちろん、真摯に学び、実践し、相談者のために全力を尽くしているFPもたくさんいます。

一方で、資格や肩書きだけが先行し、自分自身の資産形成は中途半端なまま、
「お金のプロ」として人前に立っているケースも確かに存在します。

その中で、
「誰の言葉を信じるか」
「誰に自分と家族の未来を託すか」
を決めるのは、最終的にあなた自身です。

完璧な答えはありません。
ですが、少なくともこの記事が、
「FPを肩書きで選ばない」という小さな意識の変化につながれば、
それだけで書いた意味があると思っています。


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