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会社員として働きながら、長期・分散・低コストを軸としたインデックス投資と安定的な家賃収入を目的とした不動産投資の二本柱で資産形成を実践し、40代で純資産1億円を達成しました。「誰でも経済的自由を目指せる」を目標に、資産収入を増やし複数の収入源を確保することで、お金の不安から自由になり、働き方を選べる人生を歩みたい人に向けて情報発信をしています。

S&P500×オルカンで米国株8割超。それでも分散が効いている理由

S&P500×オルカンで米国株8割超。それでも分散が効いている理由


はじめに

「S&P500とオルカン、どっちに投資すればいいのか?」

このテーマは、長期投資を始めた多くの人が必ず一度は悩む話題です。
どちらも人気のインデックスファンドであり、投資家の間でも議論が尽きません。

さらに最近では、S&P500とオルカンを両方持つという人も増えています。
ところがこの組み合わせ、実は米国株の比率が8割を超えるという事実をご存じでしょうか。


オルカンの中身はすでに「アメリカ中心」

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」。
このファンドは、先進国と新興国を合わせた世界中の株式を時価総額比で保有しています。

ただし、2025年時点の構成比を見るとこうなります。

  • 米国:約61%
  • 日本:約5%
  • イギリス:約3〜4%
  • フランス・カナダ・ドイツなど:合計約10%
  • 中国・インドなど新興国:約20%

(出典:eMAXIS Slim 全世界株式公式ページ

つまり、オルカンそのものが「米国株が6割を占めるファンド」なのです。
ここにS&P500(米国株100%)を半分組み合わせると、全体の約8割が米国株になります。


「偏りすぎ」ではなく、「世界の現実」

ここでよくある誤解が、「米国に偏りすぎているのは危険」という見方です。
しかし、それは構造的な“偏り”ではなく、世界経済の現状を正確に反映しているだけです。

今、世界の時価総額の約6割をアメリカ企業が占めています。
GAFAやテスラ、エヌビディアなど、世界的企業の多くがアメリカ発。
この結果、全世界株式の中でもアメリカが自動的に大きなウエイトを占めるのです。


かつて「世界の主役」は日本株だった

信じられないかもしれませんが、1989年――
日本の株式市場は、世界全体の約45%を占めていました。

“Japanese shares accounted for 45% of the global stock market, well ahead of the United States at 33%.”
(出典:Reuters, 2024年2月22日

また、米国の金融ブログ「A Wealth of Common Sense」も同様のデータを提示しています。

“In 1989, Japanese stocks made up roughly 42% of global market cap.”
(出典:A Wealth of Common Sense

つまり、当時の“オルカン”に投資していたとしたら、
あなたの資産の約4割は日本株になっていたということです。

今の米国偏重は、30年前の「日本偏重」とまったく同じ構図。
歴史は繰り返すのです。


主役は変わる。だからこそ「世界に乗る」

その後、日本はバブル崩壊を経て長期低迷へ。
一方で、アメリカはIT革命で再浮上し、時価総額を急拡大させました。

では今後もアメリカがトップであり続けるか?
誰にもわかりません。

インドやベトナムインドネシア、アフリカ諸国。
これらの国々が人口成長と技術革新によって、
次の主役になる可能性も十分にあります。

オルカンの魅力は、こうした変化を自動で反映してくれる点です。
新興国が伸びれば構成比が上がり、米国が鈍化すれば比率が下がる。
それを人の判断ではなく「市場の時価総額」が調整してくれる。
それが“全世界株式”という設計の本質です。


米国株の比率が下がる=チャンスが増える

もし将来、アメリカの株価が下がり、世界全体における比率が減ったとしましょう。
それは「米国株が不人気になっている」ということ。

でも、それは同時に「割安になっている」という意味でもあります。

株価が下がると、配当利回りが上昇します。
再投資を続ければ、より多くの株を購入できる。
つまり、下落局面こそが次のリターンを育てる時間なのです。


配当再投資が生み出すリターンの力

モルガン・スタンレーの分析によれば、
過去100年間のS&P500のリターンのうち、およそ40%が「配当の再投資」によるものでした。

“Roughly 40% of the S&P500's total return over the last century came from dividends.”
(出典:Morgan Stanley「Why Dividends Matter」

つまり、株価が上がるかどうかよりも、
配当を再投資し続ける仕組みが長期のリターンを支えています。

これを個人で管理するのは難しいですが、
オルカンやS&P500のようなファンドは、それを自動で実現してくれる存在です。


オルカン50%+S&P500 50%という「静かな黄金比

この組み合わせは、一見すると「米国集中」に見えますが、
本質的には「今」と「未来」の両方をバランスよく持つ構成です。

  • S&P500 … 現在の世界の経済エンジン(米国)をしっかり取り込む
  • オルカン … 将来の主役交代を逃さず、自動で対応する

たとえ米国株の比率が80%を超えていたとしても、
それは現時点での“世界の写し鏡”にすぎません。
未来の変化を自動で取り込み続ける限り、それは「偏り」ではなく「合理性」なのです。


投資とは「最適化」より「継続」

結局のところ、どちらが上か下かを論じるよりも大事なのは、
「どちらを長く続けられるか」です。

どんなに優れたポートフォリオでも、
暴落のときに売ってしまえば意味がありません。
だからこそ、自分が“安心して持てる構成”を選ぶことが一番大事です。

S&P500もオルカンも、
世界の経済成長を取り込み、長期的に資産を増やすための最高のツールです。
迷っているということは、すでに正しい場所に立っているということ。
なぜなら「何を買うかで悩む人」は、もう“投資家”だからです。


まとめ:米国8割でも、それは「世界の姿」

オルカン+S&P500の組み合わせは、
数字上では米国株が8割を占めます。
しかし、それは今の時代の結果であり、未来は常に動いています。

オルカンは、世界の時価総額の変化に合わせて自動的にリバランスされます。
米国が鈍化しても、他の地域が伸びれば、その成長を取り込んでくれる。
投資家が何もしなくても、“世界のリズム”に乗り続けることができるのです。


💡 最後に

投資で本当に大切なのは、「当てること」ではなく「続けること」。
S&P500も、オルカンも、どちらを選んでも間違いではありません。
大切なのは、自分が“信じて続けられる”形を作ることです。


🔗 参考リンク


📘 note: https://note.com/million_couple
🌐 公式サイト: https://www.asset-building-28.com