共働きサラリーマン資産家夫婦の売らないお金の学校

会社員として働きながら、長期・分散・低コストを軸としたインデックス投資と安定的な家賃収入を目的とした不動産投資の二本柱で資産形成を実践し、40代で純資産1億円を達成しました。「誰でも経済的自由を目指せる」を目標に、資産収入を増やし複数の収入源を確保することで、お金の不安から自由になり、働き方を選べる人生を歩みたい人に向けて情報発信をしています。

自宅を買って気づいた「お金の感覚の変化」──1500万円の買い物が教えてくれたこと

自宅を買って気づいた「お金の感覚の変化」──1500万円の買い物が教えてくれたこと

私はこれまでの人生で、いろいろな買い物をしてきました。
けれど、その中でも「自宅を買ったとき」は、自分の中で大きな転機だったと思います。

購入価格は約1500万円。
世の中の住宅価格から見れば、それほど高い金額ではないかもしれません。
でも、私にとっては間違いなく“人生で一番大きな買い物”でした。


◆ 1500万円の買い物で変わった「お金の感じ方」

当時の私は、家を買ったことで一種の達成感と高揚感を覚えていました。
「やっとマイホームを持てた!」という喜びは大きく、
それまでにないほど“お金を使うこと”への心理的ハードルが下がっていたのを覚えています。

家を購入した後、家具や家電を一気に買いそろえました。
冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン…合計でだいたい50万円くらい。

それまでの私にとって「50万円の買い物」はかなり大きな金額でした。
家電量販店で値札を見ては「うーん、もう少し安くならないかな」と悩んでいたはずです。
ところが、自宅を買った後は不思議とこう感じました。

「50万円? 安いな」

もちろん、実際に安いわけではありません。
ただ、自宅購入という“桁違いの支出”を経験した後では、
それ以下の金額が極端に小さく感じてしまうのです。


◆ 大きな買い物の後は、財布のひもが緩む

今振り返ると、これは典型的な「心理的錯覚」でした。
大きな金額を支払った直後は、金銭感覚が一時的に麻痺するのです。

  • 家を買ったから、新しい家具も買おう
  • 新居には大きなテレビが似合う
  • カーポートを付けようか
  • 庭をきれいに整備したい

どれも“理屈としては正しい”支出です。
でも、ひとつひとつを積み上げていくと、金額はあっという間に膨らみます。

しかも、住宅購入時は「非日常のテンション」になっている。
“せっかくの新居だから”という理由で支出を正当化してしまうのです。


◆ 自宅購入後の「支出バブル」

この時期は、家計の中で“支出が増えやすい時期”です。
家具・家電・引っ越し費用に加え、外構工事やカーテン、照明、保険など。
小さな支出の積み重ねが、いつの間にか大きな出費になっていきます。

しかも、その後の生活でも「少しぐらいなら」という気持ちが続く。

  • 旅行に行く金額が増える
  • 外食が増える
  • 家計の細かい支出を気にしなくなる

これもまた、住宅購入によって「お金の基準」が変わった証拠です。


◆ お金の感覚は“比較”で決まる

この経験を通じて痛感したのは、
人間の「お金の感覚」は絶対的なものではなく、比較によって変化するということです。

たとえば、1,000円のランチを高いと感じるか安いと感じるかは、
昨日食べたランチや、これまでの支出習慣で変わります。

同じように、1500万円の住宅を買った後に50万円の家電を買うと、
脳は「1500万円に比べたら小さい」と判断してしまう。

実際には50万円もあれば、旅行にも行けるし、株式投資もできる。
でも、その瞬間の心理はそうはならない。
この「錯覚」を理解しておくことは、とても大切です。


◆ 支出をコントロールするために意識すべきこと

住宅購入という大きなイベントの後に気をつけたいのは、
“支出を自覚的にコントロールする”ということです。

1. 「必要」と「欲しい」を明確に分ける

  • 生活に必要なもの(冷蔵庫、洗濯機など)は迷わず購入
  • “欲しいから買う”もの(高級家具や大型テレビ)は一晩寝かせて考える

2. 家計の“上限”を設定する

  • 引っ越し後の家電・家具予算をあらかじめ決めておく
  • 想定外の支出が出たら、他で調整する

3. 「幸福度の高い支出」を優先する

  • 家族との時間を生む出費(旅行や学び)に重点を置く
  • “見栄のための支出”は後回しにする

◆ 住宅ローンと家計バランスの落とし穴

私が住宅を購入したのは、共働き時代でした。
妻と2人でフルタイム勤務をしており、ペアローンで組みました。
その時点では返済に問題はありませんでした。

しかし、ライフイベントは想定外の変化をもたらします。
子どもが生まれ、妻が育休に入る。
収入は夫の分だけになり、保育園の費用も発生。
すると、家計全体のバランスが一気に崩れます。

  • 手取りは減るのに、支出は増える
  • 育休手当だけではカバーできない
  • 住宅ローンが重くのしかかる

結果として、「返済はできるけど貯金ができない」状態になる人が多いのです。


◆ “今は払える”は危険な言葉

住宅ローンを組むとき、多くの人が「今は払えるから大丈夫」と考えます。
しかし、家計とは“静的なもの”ではなく“動的なもの”。
将来の収入・支出の変化を見越して設計しなければいけません。

  • 妻の収入が一時的に減る
  • 子どもの教育費が増える
  • 税負担や社会保険料が上がる

これらを織り込んでおかないと、
数年後に「住宅ローンが家計を圧迫する」ことになります。


◆ 「買える」と「持続できる」は違う

住宅購入を検討している人に、強く伝えたいことがあります。
それは「買える」と「持続できる」は違うということ。

  • 銀行が貸してくれる金額 ≠ 自分が返せる金額
  • 一時的に支払える ≠ 長期的に維持できる

この違いを理解しておくと、後悔しない買い方ができます。


◆ 自宅購入後こそ“家計リテラシー”が問われる

家を買うと、「資産形成は終わり」と思ってしまう人がいます。
しかし本当は逆。
住宅を持ってからこそ、家計管理と投資の力が必要です。

  • 固定費を定期的に見直す
  • インデックス投資で長期的に資産を増やす
  • 子どもの教育資金を計画的に積み立てる

住宅ローンがある中でも、お金を「守りながら増やす」仕組みを持つ。
それが、真に安定した家計運営だと思います。


◆ 終わりに──お金の感覚を“リセット”する習慣を

私自身、自宅購入を通して「お金の感覚が変わる瞬間」を経験しました。
だからこそ今は、大きな買い物をした後こそ意識的に財布のひもを締めるようにしています。

お金の感覚は、人間の感情によって簡単に狂います。
だからこそ、定期的にリセットする習慣が必要です。

「本当に必要か?」
「今買うべきか?」
「将来の自分が感謝する支出か?」

そう問いかけながら、冷静に判断する。
それが、家を買ったあとの生活を豊かにする“本当のマネーリテラシー”ではないでしょうか。


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