共働きサラリーマン資産家夫婦の売らないお金の学校

会社員として働きながら、長期・分散・低コストのインデックス投資と不動産投資の二本柱で取り組み、40代で純資産1億円を達成。

資産1億円を目指すなら最初にやるべきこと|投資より大切な「入金力」

資産1億円を目指すなら最初にやるべきこと|投資より大切な「入金力」

📌 この記事のポイント 資産1億円を本気で目指すなら、最初に取り組むべきは「資産運用」ではありません。
入金力を高めること、つまり「種銭を積み上げる力」を育てることが、資産形成の本当の出発点です。
本記事では、入金力を高めるための考え方と、副業・本業・夫婦の働き方について具体的にお伝えします。

なぜ「種銭」を貯めることが大切なのか

まず、資産1億円を貯めたいと本気で思うのでしたら、取り組むべきなのは資産運用ではありません。

まず取り組むべきは、種銭を貯めるために入金力を高めるということです。

なぜ種銭を貯めることが大切なのか

それは、元本が少ないうちに投資を始めたとしても、リターンの絶対額があまり大きくないからです。

例えば、元本100万円を投資したとしましょう。年利5%で運用できたとして、リターンは5万円ですよね。もちろん、少額からドルコスト平均法で積み立てをすることは私も推奨していますので、早いうちから始めることは大切です。しかし、今回お話ししたいのは意識する順番のことです。

もし年に100万円貯められたとしましょう。そうすると次の年は、元の100万円にさらに100万円の入金が加わるので、元本は200万円になります。

同じく5%のリターンがあった場合:

  1. 1年目の運用益を含めた105万円
  2. 新たな入金分の100万円

これらを合わせると、トータルで205万円になります。このように入金力を高めていけば、翌年の運用リターンも同じ5%であったとしても、資産はどんどん膨らんでいくと言えるでしょう。

💡 ポイント
  • 投資初期においては「入金力」がどれだけ効率よく資産を貯められるか、という点が重要なポイントになる。

入金力は、どのように高めるのか

多くの方が思いつくのは、副業をしようということでしょう。ただ私は、副業には「やってもいい副業」と「やらなくてもいい副業」があると考えています。

中には「副業をして収入を増やしましょう」と勧める専門家やアドバイザーもいると思います。しかし、共働き世帯、特に子育てをしている世帯にとっては、副業をすることで家族との時間が削られてしまうことが懸念されます。

せっかく家族と有意義な時間を過ごしたいのに、その時間を削ってまで副業に充てるというのは、本末転倒な結果と言わざるを得ません。あまり良い結果を生まないでしょうし、夫婦喧嘩の原因になることもあるはずです。

そのため、私が考える「やってもいい副業」とは、自分の時間を使わない副業、つまり資産運用が一番ではないかと思っています。

ただ、労働を伴う副業をしないのであれば、それ以外の方法で「入金力」を高めていかなければならないということです。資産運用というのは、入金力を高めた後に行うものだからです。

では、どのように入金力を高めるのか。資産運用も入金力を高める要因の一つではありますが、最も確実に高める方法は何かと言えば、それは「本業の仕事を頑張る」ということに尽きるのではないでしょうか。

本業の仕事で収入を上げていくためには

簡単に言うと、仕事で圧倒的な成果を出すということです。「〇〇さんには勝てない」「〇〇さんに頼んだら仕事を完璧にこなしてくれる」と、自他共に認める存在になる。

例えば営業職であれば成績ナンバーワン、事務職であれば圧倒的な効率化を実現しているなど、目に見える実績を出して周囲を認めさせる能力がある人のことではないかと思います。

そうすることで「替えのきかない人材」になっていくことでしょう。そうなれば、もし今の給料に自分が納得していなければ、給料交渉をすることも可能になるはずです。自分自身が過去に出してきた実績を交渉のテーブルに載せ、会社と給料の交渉をしていく。そうすることで収入が上がるパターンは多々あります。

もちろん、その成績を認めて会社側から「給料を上げましょう」と言ってくれるパターンが一番望ましいのかもしれません。しかし、自分から能動的に行動していくということも、一つの方法として大いにありなのではないでしょうか。

アウトプットファースト

いくら本を読んだり、YouTubeやセミナーで勉強したりしても、その能力を自分なりに理解して自分のものにしていかなければ、成績を出すことはできないのではないかと思います。

もちろんインプット自体は良いことですし、インプットがなければアウトプットも生まれません。しかし大切なのは、「アウトプットするためのインプット」をすることであって、ただインプットしてから次にアウトプットするという順序ではないと考えています。

具体的にアウトプットする場面を想定し、その状況に沿ってインプットを進める。自分自身の中でシミュレーションを行い、現実的な状況を想定しながら学んでいく方が、圧倒的に学習効率は高まります。

私自身の営業経験を振り返ると、最初は「どのように営業成績を上げればいいのか」「B2Bの法人営業として活躍するにはどのようなスキルを身につければいいのか」といった、表面的なテクニックから入ってしまったように思います。

しかし、実際に勉強になったのは本に書かれているようなことではなく、もっと根底にある基本的な部分でした。

💡 成果を出す人の「当たり前」
  • 連絡があったらすぐに返す
  • 相手がトラブルで困っていたら迅速に対応する

こうした「当たり前のことを当たり前に、きっちりできる人」こそが、結果的により良い成績を出すのだと感じています。

スキルを理論として身につけることは大切ですが、それだけでは表面的なテクニックに過ぎません。それよりも本来必要なのは、信頼や関係性といった目に見えないものです。

自分自身の信頼感を得るための行動とは何か。先ほど述べた「レスポンスを速くする」こともその一つですが、根底にあるのは「相手の立場になって考えてみる」ことです。

営業であれば、扱う商品は部品だったり家電や家具だったりと様々です。しかし、B2Bの法人営業で最も大切なのは、物を売ることではなく「自分自身を売る」ことではないでしょうか。

この「自分自身を売る」ということを最大化し、成果に繋げる考え方こそが、アウトプットファーストの本質であると思います。

希少性が高い人材になる

例えば、わかりやすい例で言うと、英語や中国語、韓国語、スペイン語、フランス語といった語学を話せる人材がいるとしましょう。

今はAI翻訳の発達もあり、語学ができること自体の重要度は以前ほど高くはありません。話せるということは、あくまでコミュニケーションのツールを持っているというだけであって、そのツールをどう活かすかは人次第、考え方次第です。したがって、語学のスキル単体を持っていることが、それだけで強い武器になるかと言えば、私はそうは思いません。

一歩踏み込んだ先に何が必要かというと、スキルの「掛け算」です。

  1. 問題解決能力
    例えば、問題を解決する能力に圧倒的に長けている人がいるとしましょう。どんな問題にも迅速に対応し、相手の心を掴んでしまうような能力です。しかし、こうした一つの能力だけを切り取れば、同じものを持っている人は世の中にたくさんいます。
  2. 育成・指導能力
    そこにプラスアルファとして、例えば社内での後輩育成が非常に上手いという能力を掛け合わせます。その人の下で働けば部下がどんどん育っていく、という資質です。これも単体で見れば、持っている人は一定数存在するでしょう。

しかし、この2つを組み合わせることで、両方の能力を兼ね備えた人材は一気に少なくなります。

💡 希少性を高める「掛け算」の法則
  • ここは「足し算」ではなく「掛け算」になるので、最低でも2つ、誰にも負けない能力やスキル、考え方を身につけていく

結果、市場における希少性が極めて高い人材になれるものではないでしょうか。

30代が、収入が一番アップする時期

私自身、資産運用は28歳から始まりました。今の世代の人たち、会社の同僚も含めて、もう20歳くらいから資産運用や株式投資を始めている人が中にはいます。それは素晴らしいことだと思います。彼らが10年分早く始めているということは、より少ない資金で多くの資産を築く「複利の力」を利用でき、その複利を最大限に生かすために最も大切なことを実際に行動しているからです。

ただ一つ大切なのは、例えば毎月5万円の余剰資金ができたとして、その5万円すべてを株式投資に充てることで、自分自身が使うお金、つまり自己投資に使うお金がゼロになってしまうのは、少しもったいない気がします。

例えば、毎月の積み立ては3万円にして、自己投資に使う分を2万円にするといったように、割合は自分で自由に決めていいと思いますが、自己投資に充てる分はある程度の金額を確保しておいたほうがいいのではないでしょうか。

20代のうちに自己投資をすることは、30代の収入アップ時期に大きく貢献することになります。30代は人生で最も収入が伸びやすい時期です。20代で下積みをして仕事を頑張り、とにかくアウトプットを出す。失敗してもいいので、アウトプットを繰り返すことで、先輩から多くの指導を受け、学んでいくことになります。怒られることも多々あるでしょうが、それはそれでいいのです。自分なりにスキルをどんどん上げていけば、30代では仕事の軸ができ始めます。

仕事の能力や成績が右肩上がりで上がっていけば、収入は20代の頃に比べて2倍、3倍、4倍と増えていくはずです。資産運用だけで10年間に資産を3倍、4倍にするのはほぼ不可能ですが、自己投資によって本業の収入を2倍、3倍に引き上げることは十分に可能です。

💡 資産配分の考え方
  • 全額を資産運用に回すのではなく、一部を自己投資に充てて自分自身の本業収入を上げていく

これが非常に大切な考え方になると思います。

夫婦でフルタイムで仕事を頑張る

やはり夫婦でフルタイムで働いている「ダブルインカム」の状態は、一人で働くよりも圧倒的に効率が良いのは間違いありません。ですので、夫婦で共働きをすることは大前提とした上で、私が特にお伝えしたいのは、フルタイムでの就業を継続するためには、夫(もしくは妻)が配偶者のサポートを欠かしてはいけないということです。

一般的に、子供が生まれると家事や育児の負担は妻側に偏りがちです。食事の準備、お風呂、寝かしつけといった育児に時間が削られていく中で、夫側が必要なのは「手伝う」という姿勢ではなく、自らも主体的に参加していくことではないでしょうか。

お互いにフルタイムであれば、働いている条件や拘束時間は同じはずです。例えば、妻が忙しいタイミングで夫が送り迎えを担当する際、「仕事を早く切り上げることで出世に響くのではないか」と心配する人もいるかもしれません。しかし、それは仕事ができない人が抱く懸念であって、圧倒的な成果を出して希少性の高い人材になれば、そのようなことは問題にならないはずです。

会社としても、優秀な人材にはできる限り良い環境で長く働いてほしいと考え、環境作りに努力するものです。もし育児への参加が出世に悪影響を及ぼすような会社であれば、そこを去って新しい環境に身を置いても十分にやっていける実力をつけるべきです。

⚠️ 一番避けるべきパターン

夫が家事・育児を担わないことで、フルタイムで働いていた妻が仕事と家庭の両立に限界を感じ、退職やパートへの切り替えを余儀なくされる状況です。

例えば、妻が年収500万円で働いていたとして、パートになって年収が100万円前後になれば、世帯年収は400万円減少します。このマイナス分を、夫一人の昇給で翌年にカバーするのは、会社員である以上は非常に困難です。出世をして月給が数万円増えたとしても、世帯全体で400万円を失うリスクに比べれば、その差は微々たるものでしょう。

自分自身のアウトプット能力を高め、圧倒的な成果を出していれば、会社に対して「5時にお迎えに行きたい」といった希望を伝えても、会社側は「イエス」と言わざるを得ない状況になります。

このように、自分が働きやすい状況を自らの努力で作り出していくことは、非常に素晴らしいことだと私は考えています。

📝 まとめ
  • 資産1億円を目指すなら、まず取り組むべきは「入金力を高めること」
  • 副業より、本業で圧倒的な成果を出すことが最も確実な入金力アップの方法
  • スキルの「掛け算」で希少性の高い人材になる
  • 余剰資金は全額投資ではなく、一部を自己投資に充てる
  • 30代は収入が最も伸びやすい時期。20代の自己投資が30代の収入を決める
  • 夫婦ダブルインカムを守るために、お互いが主体的に家事・育児に参加することが資産形成の大前提
資産形成の本質は、「稼ぐ力・貯める力・夫婦で協力する姿」のバランスにあります。 今の自分にできることから一つずつ積み上げていきましょう。

資産1億円を達成するために「やってはいけない行動」10選

資産1億円を目指したいと思っているのであれば、やってはいけない行動があるのではないかと思います。その「やってはいけない行動10選」をまとめましたので、紹介します。

1. 低い目標でスタートする

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まずは1億円を貯めるという目標設定をすることが大事です。

「まずは100万円から」と通過点として目標にするのはいいと思いますが、100万円貯まったら次は1000万円、その次は3000万円というように、段階的に低い金額で目標を更新していくやり方は、あまり良くないのではないかと思います。

1億円を貯めるのであれば、それに適した行動が必要になりますし、強いモチベーションも不可欠です。はっきりとした動機を自分の中でしっかりと理解し、「必ず1億円貯めるんだ」という高い目標を掲げる必要があります。

普通に生活をしていたら、いつの間にか1億円貯まっていた、という状況に到達するのはなかなか難しいでしょう。

1億円貯めるという直接的な目標でもいいですし、あるいは以下のような動機でも構いません:

  • 自由な生活を手に入れたい
  • 経済的に自立したい
  • 資産からの収入が労働収益を上回る状態にしたい
  • 世界一周旅行をしたい

どのような内容でもいいので、まずは高い目標を立てること。その結果として、目標に近づくために「資産1億円」という具体的な数字が出てきて、実際に達成していく。そういった流れになるのが理想的ではないでしょうか。

2. 生活防衛資金がない

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投資をするにあたって、生活防衛資金というのは絶対に必要になります。

例えば株式投資の場合、生活防衛資金がなければ、株価が下がったタイミングで生活費が必要になった際、投資資金を売却して補填しなければなりません。そうすると、損失が確定してしまいます。含み損を抱えている間は、あくまで「含み損」であって損失が確定したわけではありません。特にインデックスファンドの場合は、一時的に含み損を抱えることもあるでしょう。

しかし、長期で保有していれば、事業が収益を稼いでくれます。その収益の一部を株主である我々が受け取るという形になります。売却せずに持ち続けていれば、事業の集合体であるインデックスファンドは収益を上げ続け、その一部を配当として回し、我々がそれを受け取るという構図になります。そのタイミングが5年後なのか10年後、あるいは20年後になるかは分かりませんが、最終的に収益は必ずプラスになっていくと言えるのではないでしょうか。

このロジックがある中で、途中で売却を強いられる理由は「生活防衛資金がないこと」に集約されます。資金がなければ不安定な投資しかできず、果実という名の木が育つまで待つことができません。それは投資家にとって、最もやってはいけないことなのだと思います。

3. 収入増と生活レベル増が一緒

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運用リターンを上げるよりも、もっと確実に資産が増える方法があります。それは「貯金額を増やす」ということです。

会社員として働いていれば、年々収入が上がることもあるでしょう。その上がった分の収入をどう扱うか。投資に回すのか、それとも生活費に回すのか。そこで明暗が分かれるのではないかと思います。

増えた分を生活費に回しているようでは、何年経ってもお金は貯まっていきません。当然、資産もおのずと増えていかないことになります。

一方で、収入が増加した分を、生活水準をあまり上げずに(多少上がることは仕方ないにせよ)投資に回せるとしたらどうでしょうか。

  • 収入増がそのまま貯金額の増加につながる
  • 投資元本が増える
  • その元本が市場で複利運用され続ける

そうすることで、時間が経つごとにお金は増えていくはずです。最初は目に見える成果がないのかもしれませんが、10年後、20年後には大きな差となって表れてきます。

生活水準をある程度一定に保つということは、資産形成において必要不可欠なことなのだと思います。

4. 必要のない分散投資

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投資において分散投資をすることは大原則です。ただ、「分散」という言葉を信じて他の資産運用に手を広げるのが正解かというと、そうとも限りません。

例えば、全世界株式インデックスファンドに投資をするとしましょう。投資するファンドは1本で十分です。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」など、どちらか1本を選ぶだけで、世界約40カ国、3,000社から4,000社への分散投資ができていることになります。これがいわゆる正しい分散投資です。

一方で、おすすめできない分散投資のパターンもあります。

  1. 同じ指数のファンドを複数持つ
    先ほどの「eMAXIS Slim」と「SBI・V」の両方に同じ金額を投資するのは、別に悪くはないのですが、わざわざ分ける必要はありません。
  2. 多角的に資金を分散させすぎる
    「分散が良いから」と、ゴールド、REIT(リート)、暗号資産、債券などにあらゆる資金を振り分けるケースです。

良い分散もあれば、悪い分散もあります。特に暗号資産、コモディティ、先物取引といったものに関しては、資産運用においてあえて組み入れる必要はないのではないかと考えます。

特に暗号資産については、趣味の範囲で持っているのであれば構いませんが、資産運用としては私は一銭も投じません。それぐらいのレベルの運用先なのかなと思っています。

5. 相場のタイミングを見計らう

「今は高いからもう少し待ってから買ったほうがいいのではないか」「今は右肩下がりでずっと下がり続けているから、底を打ってから上昇するタイミングで買ったほうがいいのではないか」と、いろいろタイミングに関しては悩むこともあるでしょう。

ただ、一つ言えることがあります。タイミングというのは一切関係ありません。とにかく株式投資であれば、市場に早く参入をして持ち続ける、それだけでいいのではないかと思います。

この「Just Keep Buying(ジャスト・キープ・バイイング)」、つまり「Buy and Hold(バイ・アンド・ホールド)」というやり方は、歴史的にも証明されていますし、論理的にも正しいやり方になります。

タイミングを見計らいたいという気持ちは分からなくもありません。大切な自分の資産ですので、損したくないという思いや、安く買って高く売り抜けたいという気持ちもあるでしょう。ただ、そういうふうに思っている人ほど、実際には資産を築けていないのではないかと思います。

株式投資において「安く買って高く売る」というのは間違いです。正しくは「買って保有する」、このやり方こそが正しい方法です。それを間違えないようにすることが、資産運用や株式投資で取るべき行動なのかなと感じています。

6. 税制優遇口座を使わない

資産運用を始める際、株式投資であればNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった非課税口座を利用していない人はあまり多くないでしょう。基本的に株式投資をするのであれば、今自分が活用できる非課税口座を最大限活用するというのは、もはや定石と言えるのではないでしょうか。

資産運用を続けていく中で、NISAの枠内やiDeCoの毎月の掛金では収まりきらない金額を毎月積み立てるようになった場合は、特定口座で運用していく形で問題ありません。特にNISAに関しては、枠を最大限活用することが多くの人にとってベストな選択肢だと思います。

ただ、iDeCoに関しては少し注意が必要です。今後、掛金の限度額が2万3,000円から6万円程度に増額される予定もあるようですが、最終的な出口戦略を考えなければなりません。

iDeCoは、60歳や65歳以降に退職金として受け取って退職所得控除を利用するタイミングで、他の退職金と合算して控除の対象となります。そのため、結局そのタイミングで申告が必要になり、運用期間中に節税できていると思っていても、受け取り時に課税されて結果的にそれほど得ではなかったという事態も十分にあり得ます。

そういった背景を踏まえると、iDeCoの掛金を安易に増額するというのは、慎重に判断した方がいいのではないかと感じています。

7. 投資の「出口戦略」を考えていない

インデックスファンドで築いた資産を、どのように取り崩していくのかということも、一つ考えておいた方がいいのではないでしょうか。

どんどん資産を築いていくのは良いことですし、その過程が習慣化されることは非常に大事なプロセスになります。しかし、実際に1億円の資産を築くというのは、あくまで何か達成したい目的があった結果に過ぎず、1億円を築くこと自体が目的ではないはずです。

まずは、自分がどのような生活を手に入れたいのかを考えるべきです。例えば、資産からの収入で生活したいという思いがあり、実際にそれが実現できれば、そこがゴールとなります。

ただ、インデックスファンドの場合は、基本的には分配金が支払われずに再投資されていくため、自分で取り崩しのタイミングを決めなければなりません。「いくら貯まったら取り崩していいのか」をあらかじめ考えておくことは、非常に大切です。

私自身も、もともとは取り崩しを前提としていたわけではありませんでした。しかし、運用を続ける中で一つの壁にぶつかりました。積立投資によって毎月のお金が証券口座へ流れていくだけの状態で、手元に現金が入ってこないという事態に直面したのです。

そこで、これまでに築いた資産を活かす方法はないかと考えた結果、不動産投資という選択肢にたどり着きました。資産背景をもとに金融機関から融資を受け、毎月のキャッシュフローを得る。そうすることで、資産を取り崩すことなく収入を得る仕組みが構築できるのではないかと考えたのです。

私の場合は、相続などの事情があって後付けで出した結論ではありますが、最初から「どのような形で、どういった生活をしていきたいのか」を明確に描いておくことは、資産1億円を築き、理想とする生活を手に入れるために必要不可欠なことだと思います。

8. SNSの「億り人情報」に引っ張られる

私自身もSNSで、インデックス投資や不動産投資といった資産運用について発信をしているので、あまり偉そうなことは言えないのですが、InstagramやTikTok、Lemon8などを見ていると、例えば「S&P500や全世界株式のインデックスファンドには弱点がある」「裏側に気づいていない」「時間がかかりすぎて遅い」といった、批判的な投稿をよく見かけます。

情報の受け手がそれらを鵜呑みにするわけではなくても、ふとした拍子にその情報が引っかかってしまい、流されてしまうということは、もしかしたらあるのではないでしょうか。

だからといって「SNSを見ずに本で勉強してください」と言うつもりはありません。結局、本であっても「読むべき良い本」と「読む必要のない本」のどちらも実際に存在するからです。

ですので、まずは色々な角度から様々な本を読んでみるのが良いと思います。その中で、自分自身がしっかりと理解でき、ロジックが通っているものを見極めることが大切です。投資の本と一口に言っても、多種多様なものがあります。

1. 株式投資

  • 短期売買でチャートを見ながら取引する本
  • 特定の銘柄を推奨する本
  • 特定の月に特定の金額を買えば儲かると謳う本
  • 長期投資の本

2. 不動産投資

  • 都心の物件を買う手法
  • 地方の物件を買う手法
  • 木造やRC造など、構造別の投資法

このように、まずは幅広く勉強してみるのが良いのではないでしょうか。SNSは断片的な情報ではありますが、非常に優れたツールになります。特定の人だけの情報ではなく、色々な人を広く浅く見ることは、初期段階では必要なことだと考えています。

その上で、ある程度の知識がついたら本を読み、YouTubeなども活用して「自分にはこちらが合っているのではないか」という仮説を立てて、改めてSNSを見てみてください。そのロジックが正しければそれを選択すればいいですし、少しでも違和感があれば、また別の意見に触れてみてください。

「別の意見」との違いがどこにあるのかを深掘りしていく。そうすることで初めて、断片的な知識が一本の太い「自分の軸」となる知識に変わっていくのではないかと思います。

9. パートナーと方針が一致していない

資産を築く側面から言っても、パートナーというのは非常に大事になります。お互いの方向性が一致していないと、価値観の不一致から口論に発展することは容易に想像ができるのではないでしょうか。

例えば、夫は趣味にお金を使いたい、あるいは毎週遊びに行きたい。一方で妻はしっかりと家計を守るために貯金を頑張りたい。こうした価値観のすれ違いがあれば、どうしてもぶつかってしまいます。逆もまた然りで、夫が貯金を頑張っているのに、妻が高級なブランドバッグや服にお金を使ってしまうというケースもあるでしょう。

ある程度は許容できるかもしれませんが、根本的な価値観が一致していなければ、結婚生活を円満に送ることは難しくなります。最初は好き同士で、恋愛感情や「結婚」という言葉に舞い上がる気持ちもあるでしょう。しかし、夫婦として生活を共にする上で何より大切なのは、お互いが同じ方向を向いていることだと私は考えています。

  • 価値観が似ていること
  • 将来目指すべき方向が同じであること
  • 協力関係を築けること

これらが揃って初めて、協力して物事を進めていくことができます。資産形成がうまく進まない夫婦というのは、失礼な言い方かもしれませんが、結婚のタイミングでパートナー選びを間違っている可能性も否定できません。

もし自分自身がパートナーとして「この人と一緒にやっていくんだ」と決めたのであれば、二人で協力して生活することを心がけ、話し合いを重ねることが重要です。お互いに歩み寄り、協力しながら資産を築いていくという姿勢こそが、何よりも大切なのではないかと感じています。

10. 知識と行動は比例しない

最後に、知識と行動は比例しないということです。

いくら本やSNS、YouTubeなどで勉強して金融知識を身につけ、資産運用の方法を理解したとしても、行動が伴っていなければ資産を築いていくことはできません。実際に資産を築けるかどうかは、「何を知っているか」よりも「どう行動するか」にかかっているのだと思います。

もちろん金融知識があるに越したことはありませんが、極論を言えば、知識が乏しくても資産を築くことは可能です。

例えば株式投資の場合、基本的には「買って売らない」ことができれば資産は増えていきます。買った後にどう育つかは自分がコントロールできる範囲ではないため、保有し続ける、あるいは「待つ」ということが重要になります。そこで必要とされるのは金融知識というよりも、むしろ「何もしない勇気」や「継続する力」といった、いわゆる非認知スキルなのではないでしょうか。

不動産投資においても同様です。勉強することは大前提として大切ですが、勉強しただけで資産が築けるわけではありません。リスクを取って金融機関から借り入れを行い、実際の現物資産を保有する必要があります。その過程では、入退去の管理や修繕、隣人トラブルといった様々なリスクも引き受けなければなりません。

こうしたリスクを引き受けるためには、勉強を通じて「このリスクを自分で背負おう」という覚悟を持つことが不可欠です。勉強不足のままではリスクが単なる不安にしか見えず、なかなか一歩を踏み出せません。リスクを正しく引き受けるための準備こそが、知識を入れるという本来の意味につながるのだと思います。

知識を得るために勉強することも大切ですが、その上で必ず「行動する」ことが何より重要です。

行動すると口で言うのは簡単ですが、実際に行うのは非常に難しいことです。世の中の99%の人が理解していても、実際に行動に移せるのはわずか1%に過ぎないということも、十分にあり得る話です。だからこそ、実際に行動した人だけが、自分の理想とする未来や結果を手にすることができるのだと、私は考えています。

資産1億円以上を持つ富裕層ほど質素倹約【共働きで資産1億円を達成したファイナンシャルプランナーが解説】

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資産1億円以上を持つ富裕層ほど質素倹約

共働きで資産1億円を達成したファイナンシャルプランナーが解説

資産1億円以上を築いている人ほど、意外と日々の生活というのは質素倹約な生活をしています。

 

この記事では、なぜ資産1億円以上を築く富裕層は質素倹約な生活をしている人が多いのか、その理由を解説します。

 

なぜ富裕層ほど質素倹約になるのか?

理由は、富裕層が質素倹約なのではなく、質素倹約な生活をしたから富裕層になれた、というのが正しいからです。

  • 生活水準を大きく上げない
  • 余剰資金はそのまま投資へ回す
  • 収入が増えても支出を抑える

 

富裕層になる方程式というのは、一つしかありません。

「収入 - 支出 = 余剰資金」

この余剰資金をどれだけ多くできるか、またどれだけ長く続けることができるのかということが、より多くのお金を貯められるかに関わってきます。

 

この方程式は、資産を築く上でもっとも大切なものであり、これ以外にお金を貯めて資産を築く方法というのはありません。

 

質素倹約は節約生活?

質素倹約な生活をするといっても、ケチとか、単にお金を使わないといったことではありません。

 

メリハリをつけて、価値を感じるものに関してはしっかりとお金を使いますし、そうでないものに関してはあまりお金を使わない。そういった姿勢を指しています。

  • 衝動買いはしない
  • ブランド品にはあまり興味がない
  • 大きな家、高級車には興味がない

このように消費や浪費にあたるものに関しては、あまりお金を使いません。一方で、家族との旅行や体験、思い出作りになるような経験、そして子供の教育といったものに関しては、しっかりとお金を使います。

 

例えば、別の観点から言うと、相続税の対策などで税理士に相談したりサービスを受けたりすることには、惜しみなくお金を使います。

 

そのため、節約生活をしているという感覚は全くなく、ただ「お金を使うところ」と「使わないところ」のメリハリがしっかりしている。そういったことが言えるのではないでしょうか。

 

共働き世帯との相性が良い理由

共働きの場合、お互いに仕事があり、それぞれ収入を持っています。そのため、世帯としての収入を最大化しやすい側面があります。

 

そして、質素倹約な生活を続けることで、収入が増えた分をそのまま投資に回せる余力がだんだんと大きくなります。その結果、より多くの資産を早い段階で築いていくことができます。

  • ダブルインカムである
  • 一方の収入で生活でき、もう一方の収入を投資へ回せる
  • 生活コストを下げやすい

 

夫婦でお金の使い方について話し合い、将来どのような生活をしていきたいのか、どのような未来になってほしいのか。そういったことを話し合い、それぞれの価値観に沿ってお金を使っていくことで、より心豊かな生活を送ることができる。

 

だからこそ、共働きにとって質素倹約な生活をするということは、自分たちが叶えたい理想の未来へと続くことにつながるのではないでしょうか。

 

結果、質素倹約になった

共働き世帯が質素倹約な生活を続けていたら、いつの間にか資産1億円を築いていた、というよりも、

「心豊かな生活を将来送りたい」あるいは「お金に困らない生活を手に入れたい」と願い、その結果として「質素倹約な生活に至っている」という状態の方が、感覚的にはしっくりくるのではないでしょうか。

  • お金に困らないようになりたい
  • 経済的に自立したい
  • 心豊かな生活をしたい

逆に、質素倹約な生活でないということは、お金に困らないような生活をしたいと思ったときに、より多くの資産を維持するために必要になります。湯水のようにお金を使っていれば、当然ながらお金は貯まっていきません。

 

心豊かな将来を手に入れたいと思ったときに、浪費を続けていれば、それだけ多くの時間とお金が必要になります。結果として「資産1億円では全然足りない」という状況に陥ってしまうのではないでしょうか。そうなると、いくら多額の資産を築いたとしても、自分たちが望むような生活を送ることはできません。

 

だからこそ、自分たちが理想とする未来を手に入れるためには、結果的に質素倹約な生活を選んだ方が、その目標を早く達成することができる。

「質素倹約な生活を選ぶことで、自分たちの理想とする未来をより早く引き寄せることができるのではないか」

そのように考えて今の生活に至っているのだ、と言えるのではないでしょうか。

 

まとめ

資産1億円以上を築く富裕層は、質素倹約な生活を送っている人が多いです。

 

その理由は、質素倹約な生活をすることで、自分たちが心豊かに生きるとか、お金に困らない生活を手に入れたいといった思いを達成したいと考えたからです。そうした目標があるときに、質素倹約な生活をする方がより早く自分たちの手に入れたい未来を実現できるのではないかと考え、結果としてそのような生活スタイルを選んだと言えるのではないでしょうか。

 

「質素倹約」と聞くと、ケチでお金をあまり使わなさそうだと思う方もいるかもしれません。しかし、実際の富裕層というのは、お金を使うところには使い、使わないところには使わないという判断軸がしっかりしており、メリハリのあるお金の使い方をします。

 

だからこそ、1億円という大きなお金を貯めることができたのではないかと考えることができます。

 

20代から始める資産形成ロードマップ|40代で富裕層+家賃収入を実現する方法

20代から始める資産形成ロードマップ|40代で富裕層+家賃収入を実現する方法

「20代のうちから将来に備えたいけれど、何から手をつければいいのか」と悩んでいませんか?

若いうちに資産運用を始め、複利の力と不動産のレバレッジを組み合わせることで、40代という早い段階で経済的なゆとりを手に入れることができます。

この記事で分かること

  • 20代・30代・40代それぞれの最適な戦略
  • 平均年収から準富裕層に到達する現実的なステップ
  • インデックス投資と不動産を組み合わせる考え方

20代は「複利の種」を育てる

資産形成において、最大の武器は時間です。

22歳で就職してから結婚するまでの20代の期間は、インデックス投資を継続し、コツコツと時間をかけて資産を育てていくということが大切になります。

  • 少額からでもいいので積立投資をスタートする
  • 年利5%で運用を考える
  • 支出をコントロールし、入金力を高める

もちろん、投資を始める前に勉強するということが一番大切になりますが、若いうちというのは時間が最大の武器になります。

 

ですので、時間を最大限使えるようにできる限り早く始めるということを心がけ、以下の2点を同時に進めることで、将来の資産額に大きな違いが出てきます。

 

1. 入金力を上げられるように収入を増やしていくこと

2. 複利の効果を最大化するために運用期間を確保すること

 

30代「入金力をさらに上げる」

30歳で結婚し、世帯年収が1,000万円に到達するタイミングは、資産形成が一気に進む時期です。

収入の増加分をそのまま投資へ回していくことで、資産の伸びが大きく変わります。

ポイント

  • 生活水準を上げすぎない
  • 増えた収入はそのまま積立へ
  • 夫婦で共通の目標を持つ

金融資産が1,000万円を超えると、徐々に複利の効果を実感してくるようになります。

40歳で「収入の柱」を増やす

金融資産が積み上がってきた段階で、不動産投資を取り入れることで収入源を増やしていくことが出来ます。

  • 自己資金:約1,000万円
  • 物件規模:約1億円
  • 融資を活用して資産規模を拡大

インデックス投資で資産背景を作り、不動産でキャッシュフローを得ることで、資産を増やしつつも、収入を得ることができるようになります。

毎月のキャッシュフローがもたらす変化

不動産投資によって生まれるのは、毎月手元に残る現金です。

想定イメージ(新築木造1棟アパート)

  • 年間:約150万円
  • 月額:約12万円

この現金は、再投資に回すことでさらに資産を伸ばすことができます。

基本的には不動産からのキャッシュフローというのは、次の物件の自己資金に充当していくので、基本的には使わずにそのまま貯めておくというのがセオリーになります。

 

40代時点での到達イメージ

  • 金融資産:1億円以上
  • 不動産:家賃収入あり
  • 収入源:給与+株式運用+家賃

以下の3本の収入の柱を作ることができます。

 

1. 給与収入

2. インデックス投資からの評価増(含み益の増加)

3. 不動産投資による家賃収入(キャッシュフロー)

 

これらを組み合わせることで、より確実に、効率的にお金を貯めていくことができます。

まとめ|時間を味方につける

  • 20代:複利の仕組みを作る
  • 30代:入金力を高める
  • 40代:収入の柱を増やす

20代のうちから資産運用を始めることで、確実に資産は増えていきます。40代頃になり、十分な資産背景ができたところで不動産投資をすることで、「複利×レバレッジ」でさらに資産を増やすことができるようになります。

豊かな暮らしとは何か【共働き夫婦で資産1億円を達成したファイナンシャルプランナーが解説】

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豊かな暮らしとは何か

豊かな暮らしを手に入れると想像した時、どのような暮らしを思い描きますか?

私自身、「豊かな暮らし」とは大げさなものではないと思います。毎日旅行に行くことや、大きな家に住むことなど、他人に見せられるものだけが豊かさではないと感じています。

豊かさは、日々の生活の中にある小さな積み重ねや余裕にあるんですよね。例えば、ちょっとした時間をゆったり過ごすこと、好きなことに取り組むこと、家族と笑いながら食事をすること。それらが暮らしの質を高めてくれます。

日々の暮らしで感じる豊かさ

私が特に感じるのは、日常の選択が自由であることの心の余裕です。例えば、こんな場面があるとします:

  • 週末は本当は休みのはずなのに残業が入ってしまう時
  • 家族との旅行の予定を立てていたのに急な仕事でキャンセルせざるを得ない時

こういうことがあると、自分が楽しみにしていた時間がそのまま過ごせませんよね。楽しみにしていた時間が例えば、仕事などのほかのことに置き換えられると、望んでいなかった結果につながることもあります。

こうした状況を避けるために、お金の余裕が助けになることがあります。資産があることで、選べる幅が広がりますし、生活に安心感が生まれます。

例えば、仕事を断ることを選んだとします。断った後に出世の機会が減るかもしれない、自分の立場が悪くなるかもしれない、と考えることもあるでしょう。でも、資産があれば出世や収入の心配をせずに安心して選べます。こうした安心感が日常の小さな決断にまで影響してきます。

資産が生む日常の自由

資産があることで、生活に困らない余裕が生まれます。日々の生活の中で経済的な裏付けがあると、お金にも生活にも困らないという安心感が心に余裕をもたらします。

こうして得られる余裕があると、次のような日常も自然に充実してきます:

  • 朝にゆっくりコーヒーを飲みながら読書をする
  • 家族と笑いながら食事を楽しむ
  • 趣味や健康のための時間を作る
  • 仕事の後に友人と気軽に会う時間を持つ

こうした日々の中での安心感や満足感は、そのまま次の自由な行動につながります。資産が支える日常が、心にも余裕を生み、次の選択肢を広げてくれます。

日常の先に広がる自由な時間

日々の暮らしの自由や満足感が積み重なると、より大きな選択も自然にできます。例えば:

  • 海外旅行に行きたい
  • 海外に住んでみたい
  • 趣味に時間をたっぷり使いたい

こうした行動は、日常の積み重ねがあってこそ楽しめるものです。まずは、日々の暮らしを自分らしく整えることが大切だと思います。

豊かな暮らしとは、物を手に入れることよりも、日々の時間を自分らしく使えること、無形な価値感にあると思います。朝の少しの時間、家族との会話、趣味に使う時間など、小さな満足感の積み重ねが長期的な自由につながります。

経済的自由とは?定義・メリット・デメリットとFIREの種類を具体的に解説

経済的自由とは?定義・メリット・デメリットとFIREの種類を具体的に解説

この記事でわかること

  • 経済的自由の具体的な意味
  • メリット・デメリット
  • FIRE3種類の違いと向いている人

経済的自由とは?

経済的自由とは、自分が働かなくても資産からの収入で生活費をまかなえる状態のことを指します。

例えば、株式の配当、不動産の家賃収入、投資信託の取り崩しなどによって、毎月の生活費(家賃・食費・光熱費など)をカバーできる状態です。

  • 毎月の生活費:20万円
  • 資産からの収入:20万円以上

→ この状態であれば、働かなくても生活が成立しますよね

FIREと聞くと「一切働かないこと」を想像する方もいますが、実はそうではありません。 働くかどうかを自分で選べる状態であることが本質にあると思います。

実際には、好きな仕事だけ続けたり、週に数日だけ働いたりする人も多く、「自由な働き方」が可能になるのが大きな特徴です。

経済的自由のメリット

① 時間の自由が圧倒的に増える

会社の勤務時間や通勤に縛られなくなるため、1日の使い方を完全に自分で決められるようになります。

例えば、

  • 平日に旅行に行く
  • 朝の満員電車を避ける生活
  • 家族や子どもとの時間を優先する

このように「時間の制約がない選択」を持てることが最大のメリットです。

② お金のためのストレスから解放される

生活費のために働く必要がなくなるため、「仕事を辞めたら生活できない」という不安がなくなります。

結果として、

  • 人間関係のストレスが減る
  • 理不尽な仕事を無理に続ける必要がない
  • 精神的な余裕が生まれる

など、メンタル面の安定にもつながります。

③ 人生の選択肢が大きく広がる

収入のためではなく「やりたいかどうか」で行動を選べるようになります。

  • 収入が少なくても好きな仕事に転職する
  • 副業や起業にチャレンジする
  • ボランティアや創作活動に時間を使う

お金に縛られない意思決定ができるようになる点は非常に大きいです。

経済的自由のデメリット

① 達成までに多くの資産が必要

一般的には「年間支出の25倍」の資産が必要とされています。

  • 年間支出:240万円
  • 必要資産:約6000万円

この水準に到達するには、長期間の投資・貯蓄・収入アップが必要になります。

② 節約中心の生活になる可能性がある

FIREを目指す過程では、支出を抑えることが重要になるため、

  • 外食を減らす
  • 固定費を徹底的に削減する
  • 無駄な支出を避ける

といった生活が続き、人によってはストレスを感じることもあります。

③ 社会とのつながりが薄れることもある

仕事を辞めると、日常的に人と関わる機会が減るため、

  • 孤独を感じる
  • 生活にメリハリがなくなる

といった変化が起こる可能性があります。

FIREとは?

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、 経済的自由を達成したうえで早期リタイアを目指すライフスタイルです。

ただし実際には「完全リタイア」にこだわらず、働き方を調整するケースも多く、さまざまなスタイルが存在します。

3つのFIREの種類と特徴

① Lean FIRE(リーンFIRE)

生活費を最小限に抑え、比較的少ない資産で早期リタイアを実現するスタイルです。

  • 必要資産が少ないため達成しやすい
  • 早い段階で自由を手に入れやすい
  • 生活水準はシンプルになりやすい

「とにかく早く会社から自由になりたい人」に向いています。

② Fat FIRE(ファットFIRE)

十分な資産を築き、ゆとりのある生活水準を維持したままリタイアするスタイルです。

  • 旅行や趣味にもお金を使える
  • 生活レベルを落とさずに済む
  • その分、必要資産は非常に大きい

「お金の制約なく自由を楽しみたい人」に向いています。

③ Barista FIRE(バリスタFIRE)

資産収入に加えて、パートや副業などで一部収入を得ながら生活するスタイルです。

  • 必要資産を抑えられる
  • 社会とのつながりを維持できる
  • 完全なリタイアではない

「自由と安定のバランスを取りたい人」に適しています。

まとめ

経済的自由は、資産からの収入で生活費をまかない、働き方を自分で選べる状態を指します。

例えば、毎月の生活費が20万円の場合、配当や家賃収入、資産の取り崩しによって同程度の収入を得ることで、生活は安定し、働き方の選択肢が広がります。

  • 経済的自由=資産収入で生活できる状態
  • 働き方を自分で選べる自由を持てる

この状態により、日々の時間の使い方を主体的に決められるようになり、仕事・家族・趣味などのバランスを自分の価値観に合わせて選べるようになります。

  • 時間の自由が広がる
  • 精神的な余裕が生まれる
  • 人生の選択肢が増える

資産形成の継続や支出管理を通じて、安定した生活基盤を築くことが重要になります。

FIREには「Lean FIRE」「Fat FIRE」「Barista FIRE」といった複数のスタイルがあり、目指す生活水準や働き方に応じて選択できます。

例えば、

  • 早い段階で自由な生活を目指す → Lean FIRE
  • ゆとりある生活水準を重視する → Fat FIRE
  • 働きながら安定と自由を両立する → Barista FIRE

このように、経済的自由には多様な形があり、自分の価値観やライフスタイルに合わせて最適な形を選ぶことが重要です。

収入・支出・資産のバランスを整えながら、自分に合ったペースで資産形成を進めることで、理想のライフスタイルに近づいていきます。

米国株40年間データから見る「市場に居続ける投資」の成果



米国株40年間データから見る「市場に居続ける投資」の成果

 

    チャールズ・エリス氏の著書『敗者のゲーム』では、1970年代から2010年代までの米国株市場を対象にした40年間のシミュレーションをもとに、投資家が市場に居続けた場合と、特定の期間だけ投資した場合のリターンの差を分析しています。長期投資の成果に大きな差が生まれる要因を示した貴重な研究があります。  

 

市場に毎日参加した場合のリターン

 

    売らずに投資していた場合、40年間の年平均リターンは約9.1%となります。この数値は、複利の力によって資産が時間とともに増えることを示しています。初期投資1,000万円を元手に計算すると、40年後には約3億1,000万円に達します。長期にわたる投資を継続することで、資産が着実に増えていきます。  

 

10日間だけ市場を逃した場合の成果

 

    年間で最も上昇幅が大きい10日間に投資しなかった場合の年平均リターンは約6.6%になります。40年間の複利効果を計算すると、初期投資1,000万円は約2億1,000万円にとどまります。わずか10日間の市場に居なかっただけで、長期的な資産には約1億円の差が生まれます。この結果は、最も重要な期間に継続して投資をしているのかが投資成果に大きく影響することを示しています。  

 

    10日間の差は小さく感じられるかもしれませんが、年平均リターンの差は約2.5%あり、複利の影響で時間が経つほど資産差が拡大します。


30日間市場に参加しなかった場合の成果

 

    年間で30日間だけ株式に投資しなかった場合、年平均リターンは約4.3%になりました。複利計算では40年間で約1億1,000万円となり、市場に毎日参加した場合の3億1,000万円と比較すると、約2倍の差が生じます。  

 

    このシナリオでは、年間1ヶ月の違いが長期的な資産に大きな影響を及ぼします。数日の差が40年後の資産に数千万円〜1億円単位の違いを生むことから、投資の継続性が長期成果に直結することがわかります。  

 

    投資の成果には、個別の銘柄選びや短期のタイミングよりも、長期にわたって市場に居続けることが最も影響力の大きい要因になることがこのデータから分かりました。  

 

投資家への示唆


  • 長期運用で、複利効果を最大化できる。
  • 定期積立や自動投資などの仕組みで、投資の連続性を確保できる。
  • 重要な上昇日を逃さない方法は、運用を続けることである。
  • 少額でも継続的な投資を積み重ねることで、40年後の資産に大きな差が生まれる。
  •  

まとめ


    チャールズ・エリス氏の分析によると、わずかな市場参加の違いでも40年間の資産に大きな差が生じることが分かりました。年平均リターンの差は複利の影響で時間とともに拡大し、初期投資1,000万円の場合、将来的には1億円単位の差が生まれることもあります。長期投資では、市場に居続けることと投資の継続性を確保する仕組みを作ることが資産形成の成果を左右する重要な要因という結論になります。  

▼ あわせてご覧ください

公式サイト|共働きサラリーマン資産家夫婦の売らないお金の学校
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